輪島塗の漆器 「お食い初め」食器の商品化で意見交換

能登半島地震で大きな被害を受けた「輪島塗」の復興を支援しようと輪島市内の老舗の漆器店で大手子ども用品メーカーと漆器店の経営者が「お食い初め」の食器として商品化することについて意見を交わしました。

ことし1月の能登半島地震で、石川県の伝統工芸「輪島塗」の多くの職人の自宅や工房が被災しました。
こうしたなか復興を支援しようと、被災した老舗の漆器店で23日、大手子ども用品メーカーの役員と店の経営者らが意見を交わしました。
店の経営者が色の特徴などについて説明したあと、「お食い初め」の食器として商品化することについて、デザインや価格などを話し合っていました。
創業200年を超える老舗の「田谷漆器店」は地震で店舗や工房が大きな被害を受け、製造を再開できていないということで、田谷昂大社長は「商品がお客様のもとに届くという状況をつくっていかなければいけない中で、このようなお話は非常にありがたく、希望になります」と話していました。
ミキハウスの島野隆一取締役は「カラフルな色出しができることも聞いたので、伝統工芸品の枠にとらわれず、何かいいものができるのではという手応えを感じました」と話していました。