能登半島地震で被災した飲食店も出店する「桜まつり」 珠洲市

能登半島地震で被害を受けて営業が再開できていない飲食店などが出店する「桜まつり」が、石川県珠洲市で21日開かれました。

この催しは、地震で被災して営業を再開できずにいる飲食店などを応援しようと地元の有志が企画したものです。
珠洲市宝立町の宝立小中学校の会場には、営業を再開できていない地元の飲食店など5軒が出店しました。
午前10時のオープンから大勢の人が訪れ、サザエのつぼ焼きやアワビなどを列を作って買い求めていました。
また、津波の被害を受けた建物から取り出された焼き型を使った地元のキャラクター、「みつけたろう」の焼き菓子も売られていて、訪れた人は親しみのある地元の味を楽しんでいました。
娘と一緒に訪れた地元の60代の女性は「きょうはサザエやアワビを食べるのを楽しみにしていました。娘と食べますが、アワビは近所の人にもおすそわけしたいです」と話していました。
主催者の代表で、宝立小中学校に避難している宮口智美さんは「イベントをきっかけに地元の店とお客さんが会話してもらえたら嬉しいです。いつまでも下を向いてはいられないので一歩ずつ進んでいきたいです」と話していました。