地震で営業休止の人気展望台 再開へ観光客迎える準備 珠洲市

能登半島地震で営業を休止していた石川県珠洲市にある人気の展望台が、4月27日からの大型連休にあわせて約4か月ぶりに営業を再開するのを前に、20日展望台の掃除など観光客を迎える準備が行われました。

石川県珠洲市三崎町寺家にある展望台は珠洲の岬から見える日本海の開けた眺めを楽しめるスポットとして人気です。
地震で展望台は被害を受けませんでしたが、ことし1月以降、営業を休止していました。
経営者の刀禰秀一さんによりますと、最近になって工事関係者やボランティアが息抜きのために景色を眺めようと展望台の近くに立ち寄る様子が見られるようになったということです。
このため、珠洲の見どころの絶景を少しでも楽しんでもらおうと、4月27日からの大型連休にあわせて約4か月ぶりに展望台の営業を再開することにしました。
20日は元従業員など6人がたまっていた枯れ葉や砂利などを掃いたり、土産物店に新たな菓子類を並べたりしていました。
参加した50代の女性は「再開を聞いてうれしいです。また多くのお客さんに会えることを楽しみにしています」と話していました。
刀禰さんは「能登に来ると地震の被害がすごかったという印象が強くなると思いますが、きれいな景色があることも知ってもらいたいと思います。元気でやっているところもあることを知ってほしいです」と話していました。