津波を受けるなどした漁船の無料点検

能登半島地震で津波を受けるなどした漁船の無料点検が、4月から石川県内の造船所で行われています。

この無料点検は、全国の中小の造船所で作る団体が水産業の復興を支援しようと4月から行っていて、20日は七尾市の造船所で中型いか釣り漁船の点検が行われました。
造船所では専門の技術者が、陸に揚げられた漁船の船体を専用のハンマーでたたき音で異常が無いか点検したり、かじやスクリューが曲がっていないかなどを確認したりしていました。
20日点検を受けた漁船は、能登町の港に係留されていた際に津波を受けたものの、点検の結果、大きな損傷は見当たらなかったということです。
無料点検を受けた「第23輪島丸」の船長の佐藤幸二さんは「これまで不安な気持ちでしたが、点検の結果、問題がなかったので安心しました。これで例年どおり6月から漁に出られるのでうれしいです」と話していました。
この取り組みを行っている「日本中小型造船工業会」では5月以降、海底が隆起して漁に出られなくなっている輪島市の輪島港の小型漁船などを対象に無料の点検を行う予定だということです。