奥能登地域で損傷道路の応急工事ほぼ完了 本格的な復旧工事へ

能登半島地震で大きな被害が出た奥能登地域では、金沢市などの建設業者が実施してきた応急工事が19日までにほぼ完了し、今後は、本格的な復旧工事が進められることになります。

石川県建設業協会は県との協定に基づき、地震発生直後から大きな被害が出た珠洲市や輪島市を含む奥能登地域などで、損傷した道路の応急工事を進めています。
これまでの3か月半で、金沢市などから約140の建設業者が応援に入り、道路に流れ出た土砂の撤去やひび割れた路面の修復などを実施した結果、物資の緊急輸送などで活用するための応急工事は、ほぼ完了したということです。
今後は、入札などで選定された業者が本格的な復旧工事を各地で進めることになり、19日、輪島市滝又町では金沢市の建設業者が土砂崩れなどを防ぐための土のう作りを行いました。
作業員たちはクレーンを使って、袋に土を詰め込み、1メートルサイズの土のうを次々と作っていました。
建設業者の田村智広さんは「輪島などで活動してきましたが、完全な復旧はまだ難しいところもあるので今後も復旧作業に携わっていきたいです」と話していました。
一方、奥能登地域の沿岸部を通る国道249号線などは、大規模な土砂崩れなどの影響で今も通行止めが続いています。