国道249号線輪島市の一部区間 仮道路整備で5月通行可能に

複数の箇所で通行止めが続く国道249号線は、輪島市内の一部の区間で、海底が隆起した土地を活用した仮の道路が整備されることになり、5月上旬までには通行ができるようになる見通しです。

能登半島の沿岸部を通る国道249号線は、輪島市や珠洲市で地震による大規模な土砂崩れが発生し、今も5か所で通行止めとなっています。
北陸地方整備局によりますと、このうち輪島市の観光名所「白米千枚田」の付近の区間は、大量の土砂が流れ込んだ影響で、従来のルートでは早期に復旧させることが難しいとして、仮の道路を整備することになりました。
海底が隆起した土地を活用し、400メートルあまりの道路を通す計画で、5月上旬までには通行ができるようになる見通しです。
一方、北陸地方整備局によりますと、同じく大量の土砂で寸断されている輪島市の大川浜地区や珠洲市の逢坂トンネル付近については、応急的な復旧に向けて、海上に仮の道路を整備する案を検討していますが、技術的な課題が多く、今のところ工事の見通しは立っていないということです。