奥能登地域 買い物支援で「移動スーパー」人気

能登半島地震の影響が続いている奥能登地域ではスーパーの休業や道路の被害でお年寄りなどの買い物が課題となる中、「移動スーパー」が人気を集めています。

震災で大きな被害が出た奥能登地域では地元のスーパーや商店が休業したり道路が壊れて移動が難しくなったりしていて、お年寄りや体の不自由な人などの買い物が課題となっています。
こうした中、徳島県に本社がある「移動スーパー」の運営会社がサービスを展開していて、18日は輪島市内の住宅街など約10か所を4時間ほどかけて回りました。
このうち輪島市市ノ瀬町では生鮮食品などを積み込んだトラックが到着すると、近くに住む人たちが冷蔵ケースに並べられた刺身や野菜を次々に買い求めていました。
80代の女性は「ひざが悪くスーパーに出かけることが大変なので、本当に助かっています。生鮮食品を見ながら『家族に何を食べさせてあげよう』などと考えるのがとても楽しいです」と話していました。
移動スーパーの販売員の道下利明さんは「少しでも栄養をとって元気でいてもらうためにこれからも販売を続けていきたいです」と話していました。
この移動スーパーは自治体の要請を踏まえ、来週23日には珠洲市と能登町の仮設住宅でも営業することにしています。