加賀市 自動運転バスの実証実験始める

加賀市は市民や観光客の交通手段の確保につなげようと、公道での自動運転バスの実証実験を17日から始めました。

実証実験は、3月に北陸新幹線の駅が開業したJR加賀温泉駅と市内の山代温泉の間を結ぶおよそ5キロのルートで行われます。
17日は10人余りが乗れる自動運転のバスに安全確認などを行う運転手が乗り込み出発しました。
バスは時速18キロ以下で走行し、GPSなどに基づいて自動で交差点で止まったり、カーブを曲がったりしますが、信号が青になった際は運転手が周囲の安全を確認した上で発車させるということです。
加賀市では新幹線の開業にともなって観光客の増加が見込まれる一方、運転手不足などからバスなどの公共交通の維持が課題になっていて、市では実証実験の結果を踏まえて今後の施策の検討につなげたい考えです。
17日は宮元陸市長も体験乗車し「乗り心地はよかった。課題は多いが地域の人口減少と人手不足が進む中、将来的には自動運転のバスが地域の公共交通を支える存在になるよう取り組んでいきたい」と話していました。
実証実験は4月23日まで行われ、この週末には市民を対象にした体験乗車も予定されているということです。