七尾市の高校で元日本代表選手が高校生にスポーツ教室

能登半島地震で被災した生徒たちを元気づけようと、石川県七尾市の高校で、元日本代表選手によるサッカーとソフトボールのスポーツ教室が開かれました。

15日、七尾高校を訪れたのは、親族が七尾高校出身というサッカー元日本代表の武田修宏さんと、金沢で高校時代までを過ごした北京オリンピック、ソフトボールの金メダリスト、坂井寛子さんです。
体育館で開かれた教室には3年生69人が参加し、北京オリンピックにピッチャーで出場した坂井さんが、全員の前で投球を披露すると生徒たちはボールの速さに驚いて歓声を上げていました。
このあと、競技ごとに指導が行われサッカーでは、武田さんの説明を受けながら、2人1組でボールをおなかや背中の間に挟んで運んでウォーミングアップをしました。
武田さんも参加してミニゲームが行われ、華麗なドリブルやパスさばきを披露していました。
最後に、2人から生徒たちにエールが送られ、坂井さんは「たくさん失敗をして、成功へのステップを見つけ、夢に向かって頑張って下さい」と伝え、武田さんも「壁に直面したり挫折したりする経験は、必ず自分を成長させてくれます」と励ましていました。
参加した女子生徒は「2人の選手が学校に来てくれてとても嬉しかった。避難所にいて、外で遊ぶことや部活ができなかった時期もあったので、たくさん体を動かせてよかったです」と話していました。