珠洲市の小学校でふるさと写した写真から復興願う作品作る

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の小学校で、ふるさとを写した写真から復興を願うアート作品を作る催しが行われました。

この催しは、珠洲市の飯田小学校の卒業生などでつくるグループが、能登半島地震からの復興を願って行ったもので、4年生から6年生までの在校生25人が参加しました。
教室には、地元の人たちが撮影した町並みや海、祭りなど、さまざまなふるさとの景色の写真が用意され、子どもたちは縦4メートル横6メートルの大きな布に写真を貼りつけていきました。
このアート作品は、すべての写真を貼り付けると能登半島と「負けとられんじゃ」の文字が浮かび上がるように作られていて、完成すると、子どもたちは「すごい」と驚いたようすで声をあげていました。
この小学校には、いまも約40人が避難していて、この作品は避難者も見られるように、学校の体育館に飾られるということです。
6年生の新泰地さんは「何が出てくるかなと思ったら、いいことばが出てきて驚いた。地震があってもみんな『負けとられんじゃ』の気持ちをもって頑張ってほしい」と話していました。
催しを主催した卒業生の真脇魁さん(26)は「能登のいいところがわかるアートになっているので、たくさんの人に見てほしい。これからみんなで頑張って能登が復興していくことを伝えたい」と話していました。