国交省が珠洲市と能登町の沿岸に新たな防潮堤の整備を検討へ

国土交通省は、能登半島地震で津波の被害を受けた石川県珠洲市と能登町に対し、新たな防潮堤を整備することも含めて、今後の対策を検討していく方針を伝えました。

国土交通省の石橋政務官は、14日、能登半島地震で津波の被害を受けた珠洲市を訪れ、泉谷市長と今後の対策について意見を交わしました。
意見交換は冒頭を除き非公開でしたが、このなかで石橋政務官は、新たな防潮堤を整備することも含めて検討していく方針を示したということです。
そのうえで、地元の自治体や住民の意見を聞きながら議論を進めていきたいという考えを伝えたということです。
意見交換のあと泉谷市長は「4メートル、5メートルの防潮堤を整備するということになれば、景観が失われ、非常にストレスもたまると思うが、住民の大事な生命・財産は守らなければならない。地域の皆さんと対話して最適解を見つけるしかない」と述べました。
また石橋政務官はこのあと、同じく津波の被害を受けた能登町を訪れて大森町長とも意見を交わし、同様の方針を伝えました。
意見交換のあと大森町長は「防潮堤が必要だという人もいれば、今の景観をそのまま生かしたいという人もいると思う。住民の皆さんとの話し合いで決定していきたい」と述べました。