「輪島朝市」津幡町の商業施設で出張開催 多くの人で賑わう

能登半島地震とそれに伴う火災で多くの店が被災した輪島市の「輪島朝市」が津幡町の商業施設で出張開催され、多くの人でにぎわいました。

観光客などに親しまれてきた「輪島朝市」は、元日の地震と火災で店舗や露店が大きな被害を受けましたが、3月、金沢市内に出張する形で地震後初めて開催したことをきっかけに多くの施設から出張の依頼が寄せられ、順次、出張開催していくことが決まっています。
3月以来の開催となった13日は、津幡町の商業施設に10の店がブースを設け、臨時の加工場で作られた干物や職人が新たに手がけた輪島塗などが販売されました。
出店数は通常の朝市の1割ほどでしたが、会場には多くの人が訪れ、次々に商品を買い求めていました。
「輪島朝市」をよく訪れていたという金沢市の60代の女性は、「商品を購入することぐらいしか協力できませんが、絶対に復活してほしいです」と話していました。
輪島塗を販売する余郷総子さんは「途方に暮れていましたが、このような機会をいただき少し前向きになれました」と話していました。
また、この出張朝市をとりまとめる橋本三奈子さんは、「とにかく頑張って力を蓄え、いつかは輪島に戻りたいです。輪島朝市を忘れないでほしいです」と話していました。
次回は、4月20日に金沢市内のサッカースタジアムでの開催を予定しているということです。