輪島市のスーパーマーケットが本格的に営業再開

能登半島地震で被災した、石川県輪島市のショッピングセンターに入るスーパーマーケットが、12日、本格的に営業を再開し、多くの買い物客が訪れています。

輪島市宅田町にある「ワイプラザ」は、スーパーマーケットやホームセンターなどが入る、能登半島北部で最大級のショッピングセンターですが、地震で天井の板が落ちたり、商品の棚が倒れたりする被害を受けました。
一部の売り場を除いて休業が続いていましたが、12日、スーパーマーケットの営業が本格的に再開されました。
入り口には、オープン前から地元の人たちが詰めかけ、予定を30分早めて午前8時半に開店しました。
店内はまだ、天井の板がはられていない場所があるほか、一部、商品が置かれていない棚もありますが、訪れた人たちは目当ての食料品や日用品を次々に買い求めていました。
ショッピングセンターでは、休業が続くなかで「生鮮食料品がほしい」という被災者の声を受け、優先的にスーパーの売り場の復旧作業を進め、今回の営業再開にこぎつけたということです。
地元の38歳の女性は「地震の前から買い物をしていた店が再開して安心感があります。営業をしているほかの店では品数が少ないので助かります」と話していました。
ショッピングセンターの運営会社の南部雅彦執行役員は「生活を支えているのが食品スーパーだと思うので、再開を急ぎました。しっかりと被災者のために営業していきます」と話していました。
一方で、2次避難などで従業員が半数ほどに減ったため、当面は午後6時までの時短営業になるということです。