珠洲市内すべての公立小中学校で通常どおりの給食が再開

能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市ではすべての公立の小中学校で、11日、通常どおりの給食が再開し子どもたちが温かい給食を味わいました。

珠洲市に11ある公立の小中学校と義務教育学校では、能登半島地震の影響で給食の提供が中止されていましたが、市内に5つある共同調理場のうち3つが復旧したことから、11日、すべての学校で通常どおりの給食が再開しました。
このうち大谷小中学校では、今も断水が続き校内の調理場が使えないため、約16キロ離れた飯田小学校で作られた給食が届けられました。
11日の献立は、切り干し大根のカレー炒めと米粉のシチュー、白ごはんと牛乳で、小学校6年生から中学校3年生までの計5人が久しぶりの温かい給食を味わっていました。
小学6年の女子児童は「給食が再開してうれしいです。給食を食べて元気になって、勉強をがんばります」と話していました。
中学3年の男子生徒は「久しぶりの給食は温かくて、おいしくて、感動しました。もとの学校生活に戻ってきてうれしいです。みんなと一緒に給食を食べられることはとても幸せだと思います」と話していました。
大谷小中学校の鎌田香校長は「今もほとんどの生徒が避難所などで生活し、即席のものを食べることが多い中、作りたての温かくて栄養価の高い給食を食べられることは本当にありがたいです」と話していました。