七尾市の小中学校 通常どおりの品数で学校給食再開

能登半島地震の影響で、震災前と比べて少ない品数での昼食の提供が続いていた石川県七尾市の学校で、9日から通常どおりの給食が再開しました。

七尾市は、能登半島地震で市内に6つある公立の小中学校の給食をつくる施設がすべて被災して使えなくなったほか、断水したことから、震災前よりも少ない品数で昼食を提供してきました。
その後、断水は解消され、それぞれの施設で復旧工事を進めて、9日から市内のすべての学校で通常どおりの品数での給食を再開しました。
このうち、山王小学校では、わかめごはんとみそ汁、鳥の唐揚げ、それにポテトサラダが提供され、児童たちが温かい給食を味わっていました。
6年生の男子児童は「前は物足りなさを感じることもありましたが、きょうからおかずが増えたので満足です」と話していました。
また、6年生の女子児童は「毎日作ってくれることのありがたさに気づきました。これまでどおりの給食を食べられてうれしいです」と話していました。
教諭の井村祐太さんは「子どもたちはたくさんの我慢をしてきました。ひとつずつ日常が戻ってくることに喜びを感じています」と話していました。
石川県の能登地方の市や町の教育委員会によりますと、穴水町と志賀町、それに能登町では、すべての小中学校で通常どおりの給食が再開しているということです。
一方、甚大な被害を受けた珠洲市では11日から、輪島市では5月以降、通常どおりの給食が再開できる見込みだということです。