輪島市の寺 全壊した本堂再建へ資金募る

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の寺が、全壊した本堂を再建するため、クラウドファンディングで資金を募っています。

輪島市門前町和田の「専徳寺」は、能登半島地震で明治時代に建てられた本堂が倒壊するなど、大きな被害を受けました。
寺は、500年あまりの歴史をこの先もつなげていこうと本堂を再建したい考えですが、檀家も被災しているため寄付を受けることは極めて難しいため、見通しが立たなくなっているということです。
そこで寺は、いまの窮状を伝えたうえで、再建に賛同してくれる人たちから幅広く支援を得たいと、クラウドファンディングで資金を募っています。
全壊した本堂を撤去し、新しく建設するには1億5000万円ほどの費用がかかるとみられるということで、寺は、この一部を、寄せられた資金で賄うことにしています。
専徳寺の吉岡聡住職は「寺に向かって泣きながら手を合わせる高齢者の姿を見て、復興しなければならないと心に決めました。地域が前を向くために力を貸していただきたい」と話していました。