能登半島地震からの復旧復興へ被災地の人たちが意見交わす

能登半島地震からの今後の復旧や復興について被災地の人たちが意見を交わす石川県主催の初めての意見交換会が珠洲市で開かれました。

この意見交換会は、被災地の人たちの意向や考えを知ろうと、石川県がNPO法人とともに初めて開きました。
参加者はグループにわかれてなりわいや暮らしの再建など、復旧に向けて必要だと思うことを話し合いました。
このなかでは、効率性だけを求めるのではなく、能登の魅力である自然や文化を残しつつ若者を呼び込める新たななりわいを作るべきだとか、防災機能を集約したコンパクトな街づくりを目指すべきだといった意見が出されていました。
話し合いには県の幹部なども加わり、参加者の声を聞き取っていました。
会に参加した17歳の女子高校生は、「避難で家族が離ればなれになり、地域のつながりも薄くなって悲しかったですが、いろんな人が珠洲の未来を考えているとわかりました。自分もいろんな人に関わって珠洲の良さを発信していきたい」と話していました。
また42歳の女性は、「断水の生活はつらいですが市民が中心となって復興を担っていきたいです」と話していました。
石川県は今後、被害の大きかった輪島市や能登町などのほか、金沢市でも意見交換会を開く予定です。