「輪島朝市」の出店者たち 地震のあと初めて地元で販売

能登半島地震で大規模な火災が発生した石川県輪島市の「輪島朝市」の出店者たちが、地震のあと初めて、地元での販売を行い、地域の人たちとの再会を喜びました。

輪島市の「朝市通り」では地震に伴う大規模な火災で多くの店などが焼け、3月には、金沢市で出張開催の形で販売が行われました。
6日は出張開催に参加できなかった一部の出店者たちが、地震のあと初めて地元での販売を行い、軽トラックの荷台に野菜などを載せて仮設住宅をまわりました。
「朝市通り」の近くにある仮設住宅の前では、午前8時すぎに販売が開始されると地域の人たちが次々と訪れました。
そして、地元で育てた大根やネギなどを買い求めながら、店の人との久しぶりの再会を喜んでいました。
仮設住宅で暮らす70代の女性は「朝市の人たちが元気でよかったです」と話していました。
夫婦で訪れた60代の女性は「新鮮なものを食べられるし、少しでも被災した店の人たちの役に立てばうれしいです」と話していました。
野菜を販売した輪島朝市野菜部会の水口美子さんは「本当に3か月ぶりに元気をもらいました。久しぶりに会うお客さんともお互いの無事が確認できてよかったです。また次の野菜を育てて定期的に販売したいです」と話していました。