被災地 珠洲市の小学校で入学式 避難生活続ける子どもたちも

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市などの小中学校で5日に入学式が行われ、避難を続ける子どもたちも新たな学校生活をスタートさせました。

このうち珠洲市の直小学校の入学式は学校の体育館がいまも避難所となっているため市内のホールで行われ、10人の新1年生が出席しました。
式では道端専次校長が「みなさんは、直小学校、そして、珠洲市の希望で、大切な宝物です。これからいろいろなことがあるかもしれませんが、笑顔でみんなで支えあいながら頑張っていきましょう」とあいさつしました。
このあと、在校生を代表して2年生の児童8人が「月曜日から元気に私たちと一緒に直小学校に来ましょう」と歓迎の言葉を述べました。
そして、子どもたちが全員で校歌を歌いました。
式のあと、新1年生は避難所となっている学校の体育館に移動し、保護者や先生と一緒に記念撮影をしました。
避難している人たちからも「おめでとう」という声や拍手が送られていました。
避難所での生活を続けている新1年生の女の子は、「運動を頑張りたいです」と話していました。
また、女の子の母親は、「地震の影響で普通の学校生活が送れないのではないかと思い、珠洲市以外の学校に通わせることも考えたが、大好きな珠洲市で入学式を迎えられ、子どももうれしそうで、私もとてもうれしく思っています」と話していました。