金沢市で支援物資を無料配布 避難先で生活する人を支援

能登半島地震で被災し、避難先で生活する人を支援しようと全国から寄せられた物資の無料配布が金沢市で行われていて、多くの被災者が訪れています。

この活動は金沢市のNPOが2月下旬から行っていて、市内の湊にある運送会社の倉庫には全国から寄せられた衣類や寝具、家電製品、食器などさまざまなものが並べられています。
5日も午前中から被災者が絶え間なく訪れ、物資を手に取りながらじっくりと選んでいました。
NPOによりますと当初、会場として借りていた小学校の体育館が3月下旬までしか使えず新たな場所の確保に難航していましたが、運送会社の協力によりこの場所で継続できることになったということです。
輪島市町野町から母親とともに小松市に避難しているという60代の女性は、「春物の服を探しに来ました。家が被災し、家財道具を取りに行ってもほこりだらけになっていて新たなものをそろえるしかない状況です。3か月たって、被災者への支援が少なくなっているように感じるのでありがたい」と話していました。
NPOによりますと避難所からアパートなどのみなし仮設住宅に移る際に、家財道具をそろえるため、利用する人も多いということです。
物資の配布は、毎週水曜から日曜の午前10時から午後3時まで行われていて、今後も継続した支援が求められるためNPOでは追加の物資を募集しています。
4月中には羽咋市でも配布を始める予定だということです。
NPO「みんなの畑の会」の西田敏明代表理事は「市民のみなさんに家にあるものを持ち寄ってもらいながら、足りない生活用品をそろえられるよう、お手伝いがしたいです」と話しています。