七尾市に能登産業復興相談センター開所式 被災の事業者を支援

いわゆる二重ローンの問題など、能登半島地震で被害を受けた事業者からの相談に応じ、再建に向けた支援に取り組む能登産業復興相談センターが石川県七尾市に設けられました。

能登産業復興相談センターは、中小企業庁が設置した公的な機関で、能登半島地震で被災した事業者のいわゆる二重ローンの問題などの相談に応じ、再建に向けた支援に取り組みます。
2日の開所式で、中小企業庁の須藤治長官は「なりわいの復興が何よりも大切だ。二重ローンが重荷となってくじけることがないよう、しっかり支援したい」とあいさつしました。
また、石川県の馳知事は「補助金と資金繰りの両面からの支援で、1日も早く事業者のなりわい再建につながることに期待したい」と述べました。
いわゆる二重ローンの問題をめぐっては、経済産業省が石川県や北國銀行、北陸銀行などと連携し、総額100億円に上る官民ファンドを立ち上げていて、センターは、ファンドの活用も含め専門家によるきめ細かなサポートで必要な支援を迅速に行うとしています。
能登産業復興相談センターの新古哲也センター長は「まずは悩みを聞いてほしいという事業者もいると思うので、遠慮なく連絡してほしい」と話していました。