輪島市で3か月続いた炊き出しがきょうで終了

能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市で、地元の飲食店の店主などが3か月続けてきた炊き出しが31日で終了しました。

地震発生の翌日から炊き出しを続けてきたのは、輪島市内でフランス料理や和食店などを営むおよそ20人のメンバーで、市内で営業を再開する店も出てきたことなどから、炊き出しを終えることにしました。
最終日の31日は、輪島市中心部にある施設で午前9時ごろから準備が始まり、支援で届いた能登牛や地元の農家が収穫した野菜などを使った「野菜あんかけ丼」を、およそ600食分用意しました。
炊き出しが始まる正午前になると、建物の前には長蛇の列ができ、被災した人たちは、炊き出しを続けてきたメンバーたちに感謝の言葉をかけながら受け取っていました。
40代の女性は「炊き出しのおかげで自分も仕事が出来たし、子供もいっぱい食べることができました。本当に助かりました」と話していました。
グループの代表をつとめてきたフランス料理店の経営者の池端隼也さんは「皆さんがちょっとでも元気になればという思いで3か月やってきて、笑顔を見る回数も増えてきました。これからはメンバーがそれぞれの仕事で頑張って皆さんがもっと笑顔になれるようにやっていければと思います」と話していました。
グループでは、避難所などでの食事の提供は、当面、続ける予定だということです。