子どもたちに笑顔を 児童館でコンサート 志賀町

能登半島地震で被災した子どもたちに音楽を通じて笑顔を届けようと、石川県志賀町の児童館でコンサートが開かれました。

志賀町にある志賀町児童館を利用する子どもたちのなかには、自宅が倒壊するなどして避難生活を続けている子どももいるため、30日、音楽を通じて笑顔を届けようと「復興コンサート」が開かれました。
児童館には被災した子どもたちなどおよそ80人が集まり、県内で音楽教室の講師などとして活動する2人がピアノとフルートで「さくら」や「春が来た」などを披露すると、子どもたちは手拍子をしたり、口ずさんだりしていました。
また、ドイツ民謡の「山の音楽家」が演奏されると、子どもたちはタンバリンやマラカスなどの楽器を持って思い思いに楽しんでいました。
参加した小学1年生の女の子は「音楽がすごくきれいだった」と話していました。
また、女の子の母親は「避難所で生活していて遊ぶ場所もないのですが、きょうは子どもも楽しそうでリフレッシュになったと思います」と話していました。
小学4年生の男の子は「ピアノとフルートが混じり合ってとても良い演奏でした。『被災してもみんな大丈夫だったんだ』と安心しました」と話していました。
志賀町児童館の主任保育士羽咋久美世さんは「心のケアはまだまだ足りていないと思いますが、きょうは子どもたちに笑顔の連鎖が生まれていて、音楽の力を感じました」と話していました。