地震で隆起の海岸 地元の海女が調査 輪島市

能登半島地震で隆起した石川県輪島市の海岸で海女の女性などがサザエやアワビの被害状況を調査しました。

輪島市輪島崎町の海岸は地震の影響で地面が大きく隆起し、海中に沈んでいた磯が一面干上がっています。
この海岸で漁をしてきた海女の女性などは28日から磯を回って被害を調べていて、30日朝も10人あまりがサザエやアワビなどの死骸を拾い集め、数を数えたり、体長を測ったりしていました。
調査を計画した海洋環境調査会社の石川竜子さんによりますと、これまでの調査で1500個以上のサザエが死んでいるのが確認された一方、隆起した磯の波打ち際では死んだサザエが少ないことから、多くの貝が海に逃げることができた可能性もあるということです。
ただ、小さいサザエやアワビも多く死んでいて、3、4年後の漁獲量に影響がでないか、さらなる調査が必要だということです。
海女の中には漁で着るウェットスーツを失ったり、市外に2次避難したりしている人も多くいて、4月以降、海に潜って藻場を調査するということです。
海女歴20年以上の浜崎真理子さんは「商品として売れる大きいサザエもたくさん死んでいました。安全が確認できたら、海に潜って状況を確認したいです」と話していました。