石川県獣医師会がペットの無料診療 

能登半島地震で地域に数少ない動物病院が被災していることから、石川県の獣医師会は定期的にペットの無料診療を行っていて、17日は珠洲市で診療にあたりました。

石川県獣医師会は、能登半島地震で被災した飼い主やペットを支援しようと、ことし1月下旬から月に数回、被災地に獣医師を派遣し、無料での診療や健康相談を続けています。
17日は、珠洲市の図書館前で診療にあたり、飼い主がペットの犬や猫を連れて訪れ、獣医師が症状を聞き取った上で、直接診察したり、薬を処方したりしていました。
石川県獣医師会によりますと、被災した地域ではもともと動物病院が少なく、遠方まで通っていた人も多かったということですが、今も地震前の診療体制に戻せていない動物病院もあるということです。
飼い猫の診察に訪れた珠洲市の女性は「いまだ道路状況が悪く、動物病院に行くにも1時間半はかかるので、獣医師の方が来てくれて助かっています」と話していました。
ペットの移動診療は、今後も実施する予定で、3月は▽24日には能登町、▽28日には輪島市、▽31日には再び珠洲市で、それぞれ計画されています。