穴水町の学校で給食が再開

能登半島地震の影響で昼食としてインスタント食品などの提供が続いていた石川県穴水町の学校で11日から給食が再開しました。

穴水町は、能登半島地震の影響で食材の調達などが難しくなったことから救援物資の缶詰やインスタントのみそ汁などを提供する簡易給食が続いていました。
こうした中、食材を安定的に確保できるメドがたったことなどから町内にある3つの小中学校すべてで11日から給食が再開しました。
このうち向洋小学校では、炊きたてのごはんや、石川県の郷土料理「めった汁」などが提供され、1年生から6年生までの児童およそ40人が教室に集まって温かい給食を味わっていました。
町によりますと、2つある調理施設のうち1つがまだ使えないため、通常に比べて品数が少ない状況が続くということですが、汁物に野菜を多めに入れるなどして栄養のバランスを確保していきたいとしています。
3年生の男子児童は「温かい給食を食べられるようになって、『なんだか懐かしい味だな』と感じました。とてもおいしいです」と話していました。
教諭の松井良之さんは「給食が戻ってきたことで、子どもたちの笑顔も戻ってきた気がします。改めて学校給食の大切さに気づかされました」と話していました。