大きな被害受けた輪島市など6市町の通所施設半数以上で再開

能登半島地震で特に大きな被害を受けた6つの市や町で、休止が相次いでいたデイサービスなどの通所施設のうち、半数以上が再開したことがわかりました。

能登半島地震で特に大きな被害を受けた輪島市、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町、志賀町にNHKが取材したところ、8日時点で、これら6つの市と町で、あわせて57か所あるデイサービスなどの通所施設のうち、37か所でサービスの提供を一部もしくは全面的に再開したということです。
このうち、輪島市の通所施設「B’sWAJIMAデイサービスセンター」は、停電や断水などの影響で休止していましたが、2月末に再開しました。
施設によりますと、断水が解消されたことが要因だということで、生活相談員の池田留美さんは「避難所や自宅にこもっていると認知症が進んだり、体力が落ちたりする恐れがある。まだこれまで通りのサービスとはいかないが再開を決めた」と話していました。
一方、穴水町の施設は、建物の一部が壊れ引き続きサービスの提供は休止していますが、介護の必要な高齢者を対象に、無償で入浴の補助をする支援を3月から始めました。
利用した男性は「介助が必要なのでなかなか風呂に入れなかった。久しぶりで気持ちよかった。すっきりした」と話していました。
聖頌園デイサービスセンターの菅原豪統括課長は「風呂に入れないと皮膚トラブルにつながる場合もある。気分もよくなるので少しでも手助けできれば」と話していました。