珠洲市 地震後初めて 小学生の相撲教室

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市で、小学校の相撲教室の稽古が地震のあと初めて行われ、子どもたちが久しぶりにのびのびと体を動かしました。

珠洲市の飯田小学校では50年近く前から子どもたちの相撲教室が行われてきましたが、地震で校庭の土俵が被害を受け、学校も避難所になっていることから稽古ができない状態が続いていました。
6日は支援物資が積まれた小学校の体育館に小学2年生から6年生の児童6人がまわしをつけて集まり、空いたスペースを利用して去年12月以来となる相撲教室の稽古を行いました。
子どもたちは「辛抱、我慢」と元気よく声を出しながら走ったり、汗をにじませながらしこを踏んだりして久しぶりにのびのびと体を動かしていました。
断水の続く自宅で生活しているという6年生の梅田一高さんは「久しぶりにみんなで一緒に稽古をできてとても楽しかった。大変な状況でも相撲で鍛えた精神力で気持ちをしっかり保ち、頑張っていきたい」と話していました。
コーチを務める青木英樹さんは「地震のあと、今後のことが不安だと話していた子もみんながそろうと笑顔を見せてくれた。本格的な教室の再開に向けてできることから始めたい」と話していました。