輪島市は中学生の集団避難を3月下旬で終了へ 

石川県輪島市は、地震のあと県内の別の自治体に集団で避難してもらっていた中学生について、3月下旬までに避難を終了し、4月からは元の学校で授業を再開することを決めました。

輪島市は、地震のあと授業再開のめどが立たないとして、市内にある3つの中学校の全生徒401人のうち、希望した約260人に、県南部の白山市にある県の施設に集団で避難してもらい、家族の事情で自宅などに戻った生徒を除いて、いまも約220人が避難を続けています。
輪島市は、集団避難の終了に向けて準備を進めた結果、授業を再開するめどが立ったとして、中学3年生は卒業式に間に合うように3月上旬に、中学1年生と2年生は新学期に間に合うように3月下旬に集団での避難を終了することを決めました。
4月からは元の学校で授業を再開することにしていて、輪島市教育委員会の小川正教育長は「保護者から大切な子を預かり、集団避難をさせてもらい、感謝している。4月から学校を再開する前に通学路の安全を確認するなどして、子どもたちが通いやすい環境を整えたい」と話しています。
【珠洲市も3月末をめどに集団避難終了】
珠洲市教育委員会によりますと、1月21日から県内の別の自治体に集団で避難してもらっていた市内の約100人の中学生について、当初の予定どおり3月末をめどに避難を終了するということです。
また、能登町では一時、40人の中学生が避難していましたが、2月23日に避難が終了し、28日までに29人の生徒が戻っているということです。
残りの11人は希望して今も避難を続けていますが、町の教育委員会によりますと、3月9日に行われる卒業式に間に合うように戻る予定だということです。