穴水町が営業再開未定の飲食店に避難所で提供する食事を委託

地震の影響で断水などが続く石川県穴水町は、営業再開のめどが立たない地元の飲食店を支援しようと、避難所で提供する食事の調理を委託する取り組みを始めました。
取り組みは、穴水町が町の飲食店組合に委託して始めました。

28日は、町内にある避難所の調理室に、地元で日本料理や中華料理の店を経営する料理人など5人が集まり、声を掛け合いながら野菜を切ったり、大きな鍋に材料を入れたりして手際よく料理していました。
食材は、地元の商店から仕入れたり支援物資として届いた缶詰を活用したりして調達し、メニューは、避難所に高齢者が多いことから、町の管理栄養士が野菜中心のものを考案したということです。
穴水町では、地震の影響で断水などが続き、いまも500人以上が避難所での生活を余儀なくされていて、町では3つの避難所に毎日あわせて100食分を提供することにしています。
穴水町飲食店組合の岡本温支部長は「生活の糧を失った私たちにとってありがたいことですし、自分の作った食事で喜んでもらえるのはとてもやりがいを感じられ、元気になります」と話していました。
町では取り組みを3月末まで続け、その後は避難所の状況に合わせて対応を検討するとしています。