NPO法人が宿泊先提供 ボランティアを受け入れ 輪島市

石川県輪島市では復旧に向けてボランティアの受け入れ態勢の構築が課題となっていますが、地元のNPO法人の中には独自に宿泊先を提供し、受け入れを始めたところがあります。

輪島市では今月10日からボランティアの受け入れが始まりましたが、大規模な断水が続き、宿泊できる施設も少なく、金沢市からバスで日帰りとなるため、活動時間は1日数時間に限られています。
こうした中、地元のNPO法人が倉庫として使われていた2階建ての建物を宿泊先として提供し、1月末から宿泊を伴うボランティアの受け入れを行っています。
この建物に宿泊しながら活動する神奈川県から来た男子大学生は「野宿に近く、暖房もないだろうと想定していたのですが、電気は通っているのでそれほど困ることはなく、片付けに専念できています」と話していました。
17日は「朝市通り」にある老舗の菓子店で、この宿泊先を利用したボランティアの3人が店のスタッフらと一緒に屋根が抜け落ちた倉庫から菓子用の包装紙などを屋根がある部屋まで移動させました。
NPO法人では、新たな宿泊先を整備して受け入れ人数を増やしたいとしています。
NPO法人「輪島朝市」の中浦政克理事は「宿泊していただくことで、活動の幅が広がりました。今後も宿になりそうな場所を探して宿泊ボランティアを増やしていければと思います」と話していました。