ほぼ全域で断水続く珠洲市で地下水を活用しようと井戸の調査

能登半島地震の影響で現在も断水が続く石川県珠洲市では、水道の仮復旧のために地下水を活用しようと井戸の調査が行われました。

珠洲市では、能登半島地震の影響で、配水管が壊れるなどして、いまもほぼ全域の約4800戸で断水が続いています。
こうした中、水道の仮復旧のために、地下水を活用できないか、国土交通省の担当者らが、7日午後、珠洲市三崎町で井戸の調査を行いました。
調査では、安定的に水が確保できるか水位などを調べたり、くみ上げた地下水の水質を確認したりしていました。
担当者によりますと、調査は、8日まで行われ、結果が出るまでには1か月ほどかかり、使用できると判断した場合は、ポンプで水をくみ上げて、まずはトイレやお風呂などの生活用水として利用する予定だということです。
調査を行った国土交通省水管理・国土保全局の小出博企画専門官は「日頃の備えとして『防災井戸』を設置している地域もあり、代替水源確保の1つとして、地下水活用の調査を続けて行きたい」と話していました。