馳知事 被災した珠洲市の総合病院を視察

石川県の馳知事は、能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市にある総合病院を視察し、復旧に全力をあげる考えを示しました。

珠洲市内唯一の公立病院、「珠洲市総合病院」は被災して外来の診察を一時中止したほか、入院患者に転院してもらうなどして医療スタッフの人数を確保し、1日から一般外来の診察を再開しました。
馳知事は3日午前、この病院を訪れ、担当者から断水の影響で衛生環境が依然整わないことから透析などの治療に支障が出ているほか、医療スタッフが不足し、入院患者の生活環境も十分ではない状況があることについて説明を受けました。
これに対し馳知事は、「市民が病院に期待している医療サービスが提供できるよう県としてバックアップが必要だ」と話していました。
視察のあと馳知事は記者団に対し、「まず大事なのは市民のニーズの把握で、施設や医療体制など持続可能性のある対応について速やかに検討し、しっかり支えられるよう力を尽くしたい」と述べ、復旧に全力をあげる考えを示しました。
馳知事は、3日と4日の2日間、大きな被害を受けた石川県内の医療機関や港湾施設などを視察することにしています。