厄除けの伝統行事「アマメハギ」一部で開催見合わせ

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県能登町で鬼の面をつけた子どもたちが家々をまわる厄除けの伝統行事、「アマメハギ」の開催を見合わせることになりました。

「アマメハギ」は、いろりなどにあたってばかりいると足にできるやけどのような症状「アマメ」を「はぎ取る」ことが由来とされ、お面をつけた住民が家々をまわって怠け癖を戒める厄よけの伝統行事で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
能登町の4つの地区では、毎年節分の日に行っていますが、ことしは能登半島地震で道路にひびが入ったり割れたりして夜間に歩くと危険なほか、避難して住民がいない家も多いため、一部の地区でことしの開催を見合わせることにしたということです。
地元の「アマメハギ保存会」で顧問を務める天野登さんは「アマメハギはただの祭りではなく、大事な文化です。開催されないのはさみしいですが、文化が消えたわけではないですから、復興して来年、また復活して欲しい」と話していました。