珠洲市 被災した自宅で生活する人たちに水や食料などを配布

能登半島地震の後、被災した自宅にとどまり生活を続けている人などに向けて石川県珠洲市は水や食料などの配布を始めました。

珠洲市では、30日の時点でおよそ1500人が市内の避難所で生活を続けている一方、被災した自宅にとどまり、「在宅避難」を続けている人も多くいます。
珠洲市はこうした人たち向けに水や食料、生活用品などを配布する取り組みを29日から始めました。
市内の中心部にある珠洲市健民体育館の駐車場では、缶詰などの食料や水、それにおむつや衣類などが並び、訪れた住民が次々と受け取っていました。
75歳の女性は「猫を飼っているので壊れた自宅で生活を続けています。断水が続くため携帯トイレをもらいに来ました。こうした物資が配られてとてもありがたいです」と話していました。
珠洲市福祉課の岸田和久課長は「家庭で避難を続ける方は近くの避難所に物資を取りに行くことに抵抗を感じるという声があり、こうした配布を始めました。保健師による見回りなどをしながらこうした支援を続けていきたい」と話していました。
珠洲市健民体育館では、毎日、正午から午後2時半までと午後3時半から午後6時まで生活用品の配布を行っています。