七尾市のスポーツクラブ 液状化で建物傾き再開見通せず

七尾市のスポーツクラブでは能登半島地震で起きた液状化の影響で建物が傾くなどしていて、再開が見通せない状況です。

七尾湾に面する七尾市のスポーツクラブ「スポーツギャザー770」はプールやジム、テニスができるコートなどが入る3階建ての施設で、施設によりますと3歳から90代までのおよそ700人が利用しているということです。
しかし、地震によって起きた液状化の影響で周辺の土地が沈むなどして建物が傾き、浄化槽も隆起するといった被害が出て、営業の休止が続いています。
施設では建築の専門家らと復旧方法を検討していますが、営業再開は見通せないということです。
この施設では水泳の全国大会の出場を目指すジュニア選手の育成や体力増進のための水中ウォーキング教室などが行われていますが、休止が続く中でこうした面での影響が懸念されています。
スポーツクラブの高橋秀幸社長は「復旧には費用と時間が必要だが、利用者のためにもあきらめないで再開させたい。特にプールではオリンピック選手を育てるという夢があり、子どもたちの未来のためにもがんばりたい」と話しています。