避難生活中に新型コロナに感染判明 亡くなった人も

能登半島地震では、避難生活を続けるなかで新型コロナに感染していることが判明し、その後、亡くなった人もいます。

遺族によりますと、珠洲市の比古咲きみ子さん(87)は、地震で自宅が被災し珠洲市内などで避難生活を続けていましたが、今月9日、持病の治療で病院を受診した際に、新型コロナに感染していることが分かったということです。
比古咲さんは発熱していて、入院して治療を続けましたが今月16日に亡くなりました。
医師から死因は「感染症による敗血症」と伝えられたということです。
比古咲さんは石川県が発表している「災害関連死」の疑いがある人にはこれまでのところ含まれていませんが、今後、関連死の疑いがあるとされる可能性もあります。
息子の孝さんは「避難先に向けての長時間の避難の際にも『ちきない(しんどい)』とは言わない気丈な母でした。コロナにいつどこで感染したのかは分かりませんが、地震が起きていなければ普通の生活が送れていたと思うので、とても残念です」と話していました。