県のボランティア 被災地への派遣始まる

能登半島地震の被災地では石川県によるボランティアの派遣が27日から始まり、現地で廃棄物の仕分けなどの活動にあたっています。

27日朝、石川県庁で出発式が開かれ、七尾市、志賀町、穴水町に派遣されるおよそ80人のボランティアを前に馳知事が「現地は想像を絶する状況で被災された人々は先が見えずに途方に暮れている。みなさんの温かい思いとお手伝いに感謝したい」と激励しました。
その後、ボランティアはバスに乗り込んでそれぞれの現場に向かいました。
このうち志賀町の野球場の敷地に設けられた廃棄物置き場では、30人ほどのボランティアが次々に持ち込まれてくる壊れた家具や割れたガラスなどを仕分ける作業にあたっていました。
東京から参加した救急救命士を目指しているという24歳の男性は「思い出の品なども見受けられるので、胸が痛いです。真剣に作業に取り組みたいと思います」と話していました。
ボランティアは現地での宿泊施設の不足などから、当面は金沢市内との間をバスで往復しながら活動するということです。
一方、珠洲市や輪島市など被害が甚大な自治体ではボランティアの受け入れのメドが立たない状況が続いています。