地震で休校の専門学校生に特別授業 救急救命士目指し

地震で大きな被害を受けた七尾市の専門学校に通い救急救命士を目指す学生たちが、学校再開のめどが立たない中、金沢市の研修施設で国家試験対策の特別授業を受けました。

特別授業を受けたのは七尾市の医療や福祉を学ぶ専門学校に通い救急救命士を目指す学生16人です。
今回の地震で学校は校舎にヒビが入ったほか、断水が続いているため現在休校となっていて、およそ100人いる学生たちは実家などで過ごしています。
このうち救急救命士の国家試験は3月に迫っていることから、学校では合格対策として救急救命士を育成する教育機関でつくる団体の支援を受けて、金沢市の研修施設で特別授業を行いました。
授業では講師役の大学の教員が過去の試験問題を使って合格のポイントを解説し、学生たちは熱心に質問するなどしていました。
受講者の中には避難先の石川県かほく市や帰省先の岐阜県から参加した生徒もいたということです。
授業を受けた男子生徒は「この春から消防士になるので、救急救命士の資格をとって今度は私が人助けしたいです」と話していました。