センバツ高校野球石川県から星稜と日本航空石川の2校選ばれる

センバツ高校野球石川県から星稜と日本航空石川の2校選ばれる

ことし3月に甲子園球場で開かれるセンバツ高校野球の出場校が発表され、石川県からは去年秋の明治神宮大会で優勝した金沢市の星稜高校と、能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市に学校がある日本航空石川高校の2校が選ばれました。
星稜高校は2年ぶり16回目、日本航空石川高校は新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年以来、4年ぶり3回目の出場です。

センバツ出場が決まった金沢市の星稜高校では、野球部員が静かに喜びをかみしめました。
去年秋の明治神宮大会で優勝した星稜高校では、鍋谷正二校長から、学校の室内練習場で練習していた野球部員にセンバツ出場が決まったことが伝えられました。
部員たちは静かに喜びをかみしめ、その後、能登半島地震で亡くなった人たちに向けて黙とうを捧げました。
キャプテンの芦硲晃太選手は「野球ができる思いに感謝して黙とうを捧げました。自分たちにできることを精一杯出し切って、甲子園の舞台で頑張りたいと思います」と話していました。
センバツ高校野球は、3月8日に組み合わせ抽せんが行われ、18日に開幕します。

日本航空石川高校は、能登半島地震で石川県輪島市の学校が被災したため、系列校のキャンパスがある山梨県に練習拠点を移していて、26日は、センバツ出場が決まると涙を流して喜ぶ選手の姿もありました。
26日は、選手などが山梨県内のキャンパスに集まり、センバツ出場校を発表する選考委員会のインターネット中継を見守りました。
午後4時前、北信越地区の代表に選ばれたことが発表されると、大きな拍手が起こり、涙を流す選手もいました。
このあと、オンラインで結ばれた石川県輪島市の学校から青木洋介校長が「野球部のみんなは思い切り暴れてきてください」と選手たちを激励しました。
日本航空石川高校のセンバツへの出場は4年ぶり3回目で、チームを受け入れた山梨キャンパスからは、吹奏楽部などの応援団が甲子園に駆けつける予定だということです。
中村隆監督は「よく分からずにここまで突っ走ってきたので、いろんな思いが込み上げてきました。選手たちにとって憧れの甲子園なので、思い切り全力でボールを追いかけ勝利を目指してもらいたいです」と話していました。
キャプテンの寳田一慧選手は「今まで仲間と苦しい思いをしてきて、甲子園の舞台に立てることをうれしく思います。元気や気迫あふれるプレーを見てほしいです」と話していました。
また、輪島市の祖母の自宅で地震にあった福森誠也選手は「祖母にはセンバツ決まったよと報告したいです。小さい頃からの夢だったので、一生懸命頑張りたいです」と話していました。