被災した日本航空石川の球児が山梨県に到着 練習始める

能登半島地震で被災した、石川県輪島市の日本航空高校石川の野球部の3人が、18日、山梨県甲斐市にある系列校のキャンパスに到着しました。

日本航空高校石川の野球部は、去年秋の北信越大会でベスト4に入り、センバツ出場の可能性があるため、1月15日から、主力選手を中心に練習の拠点を山梨県に移しています。
18日は、午後に3人の部員が甲斐市にある系列校のキャンパスに着き、このうち、2年生のピッチャー、福森誠也さんは父親の愉一郎さん(44)の運転する車で、母親の恭子さん(37)と一緒に到着しました。
福森さんは、輪島市にある祖母の自宅に帰省中、地震にあい、祖母を背負って避難し、七尾市の避難所で生活してきました。
福森さんは、部員が寝泊まりをする教室に荷物を運ぶと、グラウンドに向かい、先に到着していた部員に出迎えられ、ランニングなどで体をほぐしたあと、ノックを受け、守備練習をしていました。
福森さんは「一緒に避難した祖母には山梨に着いたと報告したいです。地震が起きてからは、避難所で生活をすることが精一杯で、野球について考えることができませんでした。被災地では、自分よりも苦しんでいる人がいるので、その人たちに勇気を届けられるような野球をしたいです」と話していました。
日本航空高校石川の野球部は、19日から全体練習を始めることにしています。