海底の地盤隆起した輪島港は船の出港出来ないなど深刻な被害

地震の影響で、海底の地盤が隆起した石川県輪島市の漁港は、船の出港が出来なかったり、水揚げ作業が難しい状況となったりして、深刻な被害に見舞われています。

輪島市鳳至町にある輪島港は、例年だと、ズワイガニやたらの水揚げが最も盛んな時期ですが、地震の影響で海底の地盤が隆起して水深が浅くなったため、約200隻の船が出港出来なくなっています。
港の水揚げ場では、地面がひび割れている所が多く、水揚げの作業を行うことも難しい状況となってます。
さらに停電によって、製氷機や魚を保管する冷蔵庫、それに約20トンの餌が貯蔵されている冷凍庫が使えなくなっていて、停電がさらに長引けば、すべての餌を廃棄せざるを得なくなるということです。
石川県漁協輪島支所によりますと、輪島港には約1000人の漁師がいるということですが、施設の復旧や漁を再開する見通しは立っていないということです。
石川県漁協輪島支所の上浜敏彦統括参事は「これから復旧工事をすることになっても、船を移動させる場所もない状況です。再開のめどは当分立ちそうになく、このままでは輪島の漁業が無くなってしまうのではないかと心配です」と話していました。