NPO法人が産婦人科医や助産師を派遣し業務ひっ迫の病院支援

能登半島地震の被災地から出産を控えた妊婦を受け入れている石川県七尾市にある病院は、業務がひっ迫していることから、NPO法人から応援の産婦人科医の派遣を受けて診療を続けています。

石川県七尾市にある「恵寿総合病院」は、能登地域で唯一の「地域医療支援病院」となっていて、輪島市や珠洲市から、出産を控えた妊婦を受けいれています。
業務がひっ迫していることから、被災地の医療支援に取り組むNPO法人「HuMA」が、支援のため1月9日から産婦人科医や助産師を派遣しています。
17日は、奈良県の病院から派遣された産婦人科医の山下勇樹さんが、出産を間近に控えた妊婦を診察したり、カルテを作成したりしていました。
診察を受けた妊婦は「地震がありこの病院で出産できるか不安でしたが、これならば大丈夫だと思えて心強いです」と話していました。
また、医師の山下さんは「自分が住む地域から離れた病院に通うことを、不安に感じる妊婦の方もいるとは思うが、その不安が少しでもなくなるように頑張りたい」と話していました。
恵寿総合病院の新井隆成産婦人科長は「災害現場で弱い立場になる妊婦の方を診療するためには、人手が必要なので、引き続き支援をお願いしたい」と話していました。