七尾市の高齢者施設でエレベータ故障 入居者の体力低下懸念

石川県七尾市の高齢者施設の中には、エレベーターが故障したところがあり、外出が難しくなった入居者の体力の低下などが懸念されています。

七尾市の能登島地区にある「ケアハウスビハーラの里」では、今回の地震の影響で、エレベーターの地下にある機器が水がつかり、いまも動かせない状態が続いています。
この施設は5階建てで、介助が必要な人など41人が入居していますが、これまでは、ひとりでエレベーターを使い1階の食堂や風呂に行ったり買い物に出かけたりしていました。
しかし、エレベーターが使えないため、職員に付き添ってもらって階段を下りる必要があり、入居者が部屋から出る頻度が減りがちだということです。
このため施設では、入居者の体力低下などを懸念していて、これまでよりも多い週4回のペースでリハビリを行うことで対応しているということです。
一方、エレベーターが使えないため、入居者に出す弁当を職員が階段を使って各部屋に運ぶ必要があり、負担も増えています。
入居している90歳の女性は「足が悪くて階段を上がるのは大変なので、エレベーターがないと困ります」と話していました。
この施設の浅田恵介施設長は「入居者がなかなか部屋からでなくなって、歩行状態が悪化したり認知症の症状が進行しないか心配です」と話していました。