輪島市の中学生「集団避難」の準備 17日避難先へ

石川県輪島市が集団での避難を希望する中学生について、避難先となる県南部の白山市の施設への移動を17日に行うのを前に、避難する生徒がいる家庭では限られた時間で荷物の準備にあたっています。

輪島市は、市内3つの中学校について、今回の地震で避難所として使用され授業再開のめどが立たないことから、全生徒401人のうち希望したおよそ250人の生徒を17日に白山市にある県立の施設に集団で避難させることにしています。
このうち輪島中学校3年の宮脇瑞月さんは、進学を希望している地元の高校の受験勉強に取り組むために集団避難することを決め、出発を前になんとか持ちこたえた自宅で、両親と一緒に避難先に持って行く学習道具や生活用品などの準備にあたっていました。
宮脇さんは「緊張していますが、受験は3月に絶対あるので、頑張るしかないです。地震があってから2週間くらい会えていない友達もいるので、楽しみながら過ごしたいです」と話していました。
宮脇さんの両親によりますと、出発の日程は学校から14日に示されたということです。
母親の宮脇由紀子さんは「先のことが全然分からず、離れたこともないので不安ですけど、受験生なので頑張るしかないし、私たちも頑張ろうと思います」と話していました。