【七尾港】自衛隊が大型フェリーを被災者の休養所として利用

避難生活を送る被災者に入浴や宿泊でリフレッシュしてもらおうと、自衛隊が七尾市の港に大型のフェリーを停泊させ、14日から利用が始まりました。

被災者の休養場所として利用が始まったのは、自衛隊が民間企業からチャーターして七尾港に停泊させている大型フェリー「はくおう」です。
14日午後3時ごろ、七尾港には市内の避難所で過ごし、事前に申し込んだおよそ60人の被災者たちが、マイクロバスで訪れフェリーに乗り込みました。
船内には、大浴場や洗濯室などが備えられ、無料で利用できるほか、船内で調理をした温かい食事も提供されるということです。
また、2人から4人用の客室が100室以上あり、家族や知人などグループごとに分かれて1泊2日まで宿泊できるということです。
自衛隊によりますと、フェリーでは1日に最大で200人を受け入れられるということで、当面は、石川県が七尾市内の避難所で利用を希望する被災者を募るということです。
「はくおう」で被災者支援を行う部隊の隊長を務める松橋寛之2等陸佐は「1泊2日は短いですが、より多くの被災者に利用してもらうためです。船でしっかりと休養し、避難生活を乗り切ってほしいです」と話していました。