被災した能登の高校生の2次避難先として金沢市内のホテル確保

石川県教育委員会は、被災した能登地方の6つの市と町にある県立高校に通う生徒を対象に、金沢市内のホテルを2次避難所として確保し、15日から順次、受け入れることにしました。

石川県教育委員会によりますと、今回の地震で被災した能登地方の6つの市と町にある11の県立高校に通う生徒を対象に、金沢市内のホテルを2次避難所として確保し、15日から順次、受け入れを始めるということです。
被災した高校生の生活環境や健康を確保するための取り組みで、現在、それぞれの学校が、保護者や生徒に避難を希望するかどうか意向確認を進めています。
このホテルでは、最大でおよそ70人の受け入れが可能で、期間は生活環境が改善されるまで当面の間を想定しているとしていますが、家庭の事情などを踏まえ、随時、帰宅もできるということです。
対象となる11の県立高校に通う生徒は、あわせておよそ2200人で、県教育委員会は希望者数が多い場合、新たな2次避難先の確保を含め検討することにしています。

石川県が被災した高校生を対象に金沢市内のホテルを2次避難所として確保したことについて、穴水町に住む高校1年の女子生徒は「できれば地元の高校で勉強したいですが、避難所に行っていなくて人と会う機会が少ないので学校にはすごく行きたいです。高校の再開が難しいなら金沢に行く方が勉強できるのでいいと思います」と話していました。

※6の市と町:輪島市、珠洲市、能登町、七尾市、志賀町、穴水町。