馳知事「2次避難は今月中にめどつけたい」

石川県の馳知事は、被災地の輪島市や珠洲市からの2次避難について、高齢者や希望する人全員を対象にするとしたうえで、今月中にめどをつけたいという考えを示しました。

馳知事は13日、県庁でNHKのインタビューに応じました。
このなかで馳知事は、地震からまもなく2週間を迎える被災地について「最大の課題は生きていくために必須のインフラが寸断されたことだ。65歳以上が5割という高齢化が進む地域で若い世代が少ないなか、市や町の職員も被災していて十分に機能していない」と述べました。
そのうえで馳知事は「被災者にはまずは安全安心な場所にいてほしい。そのことが災害関連死を防ぐ最も重要なことだ」と述べ、輪島市や珠洲市からの2次避難を急ぐ考えを示しました。
具体的な進め方については「今月中にはめどをつけたい。希望する人は全員に来てもらうのが目標だ。優先としては1番目が孤立集落、2番目が高齢者などの要支援者、3番目が希望する人だ。できる限りまとまった地域ごとに、家族ごとに、ホテルや旅館、みなし仮設を準備したい」と述べました。
こうした県の方針を周知するため、避難所の運営にあたるまとめ役の住民などを通して案内や手続きの書類を配布しているとしています。
馳知事は「私の使命は能登を元に戻すことだ。震災に強い水道、強い道路、強い電力供給、強い通信環境を目指しインフラを強靭化していく。そのために今はまず一旦、2次避難所に身を寄せてほしい」と呼びかけました。