能登地方の伝統的な麻織物「能登上布」の工房制作再開 羽咋市

石川県羽咋市では、今回の地震で被害を受けた能登地方の伝統的な麻織物、「能登上布」の工房が、制作を再開しています。

羽咋市下曽祢町にある「山崎麻織物工房」は、地元の伝統工芸品の能登上布をつくっていますが、今回の地震で、棚や敷地の塀などが倒れる被害があり、制作ができなくなっていました。
しかし、機織り機は無事だったため、工房内の後片付けなどをしたうえで、11日から制作を再開しています。
ふだんだと横糸はしなやかにするために水道水につけておきますが、11日は断水していたため、ペットボトルの水で代用して乗り切ったということです。
また、これまでにつくっておいた麻織物は無事だったため、11日から大阪市のデパートで開催されている物産展にも予定どおり出店しています。
工房の山崎隆社長は「『石川の伝統工芸はがんばっています』とアピールしたかった。多くの人たちから励ましを受けたのでがんばっていきたい」と話していました。