避難所で感染者増 馳知事 避難環境改善や支援強化の考え

5日午前に開かれた石川県の災害対策本部会議では、被災地の避難所でインフルエンザや新型コロナの感染者が増えていると報告され、馳知事は、避難環境の改善や医療的な支援の強化に取り組む考えを示しました。

5日午前10時から開かれた石川県の災害対策本部会議で被災地の自治体からは避難所でインフルエンザや新型コロナの感染者が増えていることが報告され、看護師や保健師の支援を求める声が相次ぎました。
これを受けて馳知事は、「一刻も早くインフラを確保するとともに、避難所での生活支援に最大限に対応する必要がある」と述べ、避難所の環境改善に取り組むとともに、お年寄りなど配慮が必要な人のための二次避難所や仮設住宅の設置を急ぐよう指示しました。
また、5つの市と町で33の地区、少なくとも840人あまりが孤立状態になる一方、6日以降は雨や雪など天候の悪化が見込まれることを踏まえ、「自衛隊のヘリなどを活用し、できるだけ5日中に孤立集落からの救出などに取り組んでほしい」と求めました。
会議のあと馳知事は、「避難所には高齢者も多く、薬の配布や感染症対策など十分な配慮が必要だ。孤立集落からの避難をできるだけ早く進め、避難者の生活支援を図りたい」と述べました。